母が饅99歳で没しました
一世紀を生き切ったわけですが
立派な最後でした
ストイックに生きて老後の資金を貯め
結果的に子供に負担をかけずに逝きました
生に執着せず、しかし早く還りたいともいわず
延命治療は拒否し
自らの意思で老衰を全うしました
妹一家の受け入れと献身、姉のサポートを以て
天寿を全うしました
私自身がすでに終活に入っているにあたり
母から一つのモデルを指し示してもらったような
最期でした
青春時代、満州にわたり敗戦をくぐり
戦後の復興と高度成長、そしてリーマンショックを潜り抜け
時代を生き切った母親
大正世代の心意気でした
私は昭和終戦時のベビーブームに生まれ落ちた
雑草のような世代
母親とは違った形で
子孫に、素晴らしい日本を、世界を遺していきたい
直接子供たちに何をしてやれたわけでもなく
愛情薄きわが身を恥じつつ
しかし新しき創世記をつくる
その小石を、積み上げてきたことを誇りに思いたい