母の死去で、自分も分骨をしてもらうことが出来
自分の納骨壇に祀る準備を始めました
この機会に父親や直系の祖父母、曽祖父母と気になる先祖をリストアップ
既に50年以上も前の方がもいらっしゃるし
暗い世界に迷っている感じもありませんので
成仏していただきたいというものではありません
そんな折、曽祖父が書き残した書面が手に入って読みましたら
戊辰の役で敗退し、財産・生活の糧をなくし
両親と3人の子供を抱え昼夜問わずの労苦を知ったとき
先祖に対する感謝がわいてきました
この書面の締めとしては
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以上30件其の他婚儀・年賀・仏事・病難等種々の困苦を挙げて数えればキリがない
暫くその日の糊口を凌ぐ中にも自分と妻が昼夜を問わずの労力を以て
動産不動産を求めたるものであり、遺産や財産を受けたものではない
自分たち老衰の糊口は足るものとし
死後遺産は子孫に与えるものの生活資本の為ではない
子孫はこれを保全し祖先の祭祀の料に備えるものである
子孫自からの労力によって得られたものではなく預かりものである
ゆえに自由に使ってよいものではない
要は男子たるもの20歳を過ぎ自分の衣食は何業なり従事して自活するのは勿論
妻を娶り子を持つとも其の養育・老父母があっても他人の厄介にならず
上記のように労力によって資産を得て一家の基本となすべきと云いおく
篤と感動し懈怠することがあってはならない
以上のことユメユメ忘却すること勿れ
明治36年(1903)10月 〇〇関衛慎興六十八遺書(68歳)
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とあり、図らずも”子孫はこれを保全し祖先の祭祀の料に備えるものである”
に 従うことになります
母が遺してくれた財で総勢15名の納骨法要を執り行うことにいたしました