中学生になって
兄の後を追って、ブラスバンドに入った
勧められるままに、フルートを希望し
初めてフルートのマウスピースを持って
フーッフーッと吹くと目が回った
今確かに思う 青春の始まりであった
今 行進曲を耳にすると
あの時の感情がそのまま湧き上がってくる
いじめられたり
知らず知らずに同友をいじめていたり
感情むき出しの子供の時代は
生きにくい時代でもあった
なかなか人の気持ちを推し量ることができなくて
社会人になってからも
40代になっても
今になっても十分人の気持ちがくみ取れていない
悔い多き人生でもあり
しかし一所懸命生きてきた人生でもある
今晩年であるのなら
他人を苦しめることなく、傷つけることなく
困っている人を見かけたら衒わず
手を差し伸べられるような優しい人格を持ちたいものだ