小学生のころ、道を歩いていると
水溜まりが虹色に光っていた
町工場の前の水溜まり
油が道に流れ込んでいたのだろう
そんな町工場で使っていた油落としが
ジャリジャリの近石鹸や薄っぺらい紙石鹸
そんな通り道には丸まった穴明きテープが転がっていた
当時、コンピュータは穿孔テープでデータの読み込みをしていた
結構丈夫な紙テープで
集めて遊んでいた気がする
他当時の祭りの匂いも思い出した
夜の明かりはカーバイドの明かり
独特の匂いがしていた
(カーバイトランプ:
上部が水タンクで下部がカーバイト(炭化カルシウム)を入れるタンク
上の水タンクから水滴が落ち、カーバイトタンク内で化学反応して
アセチレンガスが発生、そのガスで炎を出すランプ)
ほかに ”金魚すくい” や ”綿あめ”、”おもちゃのカメラ”
なども屋台に出ていた
”おもちゃのカメラ”では嫌な思い出もある
コップとコインの手品をやっていてどちらにあるか当てたら
カメラがもらえる
「お金がないよ」というとタダでやらせてくれて見事あたる
がもちろんお金を出していないのでカメラはもらえない
うちに帰ってお金をせがんで、おじさんのところに行くと
見事外れてお金は没収されてしまう
子供相手にアコギな手口だなと思う
でも当時、活気だけはあった、生活は楽ではなかったが
エネルギッシュだった