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2020/01/28

蒸気機関車の旅

小学生以前の頃
年に一度か3年に一度か田舎に帰りました
夜9時ごろに上野を出発して郡山で乗り換えます
そして会津若松につくのが朝8時か9時ごろだったのでしょうか
ここら辺はあやふやです
郡山まで網棚に上げられて寝ていた記憶があります

上野を出るときに乗ったのは蒸気機関車だったと思います
しばらくしてから電気機関車に変わったように思います
それでも郡山から会津若松間が電化されたのはさらに後だったはずです
今でも鮮明に覚えているのは、トンネルに入る時です
誰ともなく「窓を閉めろ!!」
そう、蒸気機関車の煙が客室内に入ってきてしまうのです
煙いと言ったらありません
目にも入ってきます

小学生高学年の時、一度冬の時期に帰ったことがあるのですが
やはり郡山からはまだ蒸気機関車でした
郡山から猪苗代に入る前でしょうか傾斜が急だったので
客車の前後に機関車がついてスイッチバックで峠を越えてました

それを越えてからは蒸気機関車も軽やかな感じ
車窓から雪景色の中にスーッと機関車の煙が消えていくのを
ずーッと眺めていた気がします

蒸気機関車の魅力は
走り出す時や傾斜を上るときなど
いかにも人が息を切らしてハーハー言いながら
一所懸命列車を引っ張っている
そんな息遣いを感じられるからです
乗っているこちらの足も何か踏ん張りたくなる感じです
そして時折鳴らす警笛は叫び声のようでもあります

新幹線から見ればローテクの鉄の塊が
石炭を飲み込んで煙を吐きながら走る姿は
何とも言えない
こみあげてくるものがあります

Steam locomotive
蒸気機関車 C57











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